一般的に「手鑑」とは、 筆跡鑑賞のためにいくつもの聖教(経典)・歌書・消息などからその墨跡の一部を切り取って蒐集し、 台紙帖に貼並べたものをいう。
この手鑑は、 神原先生がそれぞれの墨跡を収集して自身が手鑑にまとめたのではなく、 すでに手鑑の状態となっていたものを入手したものである。 内容は、検討の余地のあるものも若干含まれるが、 いずれも歴史上著名な人物の墨跡ばかりで圧巻である。