香川大学教育学部教授 守田逸人先生監修のもと、香川県立図書館と香川大学博物館の共催により開催した企画展示「「神原文庫」と香川大学初代学長神原甚造 の人物像」を巡回展示として、下記のとおり中央館で開催します。後日、香川大学博物館でも実施予定です。
「神原文庫」とは、香川大学初代学長神原甚造氏(明治17生)による収集コレクションです。昭和29年に神原甚造氏が逝去された後、香川大学へコレク ションの大部分が寄贈されました。その後、昭和62年に寄贈資料が追加されて現在の形になりました。史資料約1万2千点、所蔵本約1万6千冊を超える大コ レクションです。コレクション成立には、明治・大正・昭和初期に日本の多くの文化財が市中に流出し、古書肆界(こしょしかい)が極めて活況であった社会状 況も大きく関係しています。
一方、神原甚造氏は、自身でも『明星』に短歌の作品を断続的に掲載していました。また、文学関係資料や史料(歴史資料)の収集にはとくに力を入れていまし た。「神原文庫」の収蔵品の内容は多様ですが、とくにそうした人文学関係の史資料は点数といい、その内容といい白眉です。神原氏が人文学に強い関心を持っ ていたことが窺えます。
本展示では、神原氏自身の文学作品等とともに、文学関係・郷土香川県に関する史資料等をパネル展示の形式で紹介しながら、神原氏の人物像にも迫り、「神 原文庫」の成り立ちについて考えます。
是非この機会にお越しください。
【会場・期間】
①香川県立図書館 閲覧室 展示コーナー【終了】
令和5年8月29日(火)~10月1日(日)
②香川大学図書館中央館 2階 多目的スペース【開催中】
令和5年10月3日(火)~11月20日(金)
※各図書館の休館日は除く
※後日、香川大学博物館でも開催予定
【内容】
神原甚造氏の略年譜と人物紹介
神原甚造氏の作品(『明星』も含む)
神原甚造氏の日記等(幼少期・青年期・壮年期・晩年期)にみる文字の変遷
「神原文庫」収集に関わる史料(「古資料収集記録帖」・領収書・書簡等)
香川県に関する史資料
貴重史資料(中世史科など)
神原甚造氏による史資料整理の痕跡
さまざまな史資料(錦絵など)
※資料保存の観点から「神原文庫」資料現物ではなくパネルやキャプション、関係資料などを用いて神原文庫を紹介します。
【主催】
香川大学図書館
【協力】
香川県立図書館、香川大学博物館
【監修】
香川大学教育学部教授 守田逸人